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AIが引用したURLの63%は「おすすめ◯選」。自社は何本の一覧に載ってますかね

POINT この記事のポイント
  • 「どんなページがAIに引用されるのか?」問題
  • 「おすすめ◯選」の7〜8割は順位つきリスト

「本数は積み上がってるのに、AIの回答に出てこない」

月あたりの公開本数を折れ線にしたら、きれいな右肩上がりでした。なんですが、AIに自社カテゴリのことを聞いてみると、その回答にうちの名前は出てこないんですよ。

へクス子も、本数さえ積めばいつか拾われるものだと思って半年やっておりました。同じところで足踏みした方、けっこういるはずです。

増やす向きの努力そのものが間違っている、という話ではありません。ただ、AIが実際に引用しているページを並べてみると、増やす対象の「形」が想定とずれていたんですよ。

25,000本のURLを数えた観測がありますので、その内訳から入ります。

AIはどんな形のページを引用しているのか

列挙形式の比較記事に、はっきり偏っていました。約4億件の引用を分析したEvertuneの観測では、その63%が「おすすめ5選」のようなリスティクルを指していたそうな R

リスティクル(listicle)ってのは、要は「候補をずらっと並べて比べる記事」のことですね。

モデル別に見ても40〜65%の範囲に収まっていて、どのAIでも4割を下回りませんでした。

最低がCopilot、最高がGemini。対象はChatGPT・Copilot・Gemini・Google AI Mode・Google AI Overview・Perplexityの6つで、期間は3〜4月であります。

なお調査主体のEvertuneは、AI可視性の測定ツールを売っている事業者です。読み方の注意は後半でまとめて置きますよ。

順位がついているかどうかで、載れる枠の広さが変わる

リスティクルの中身をさらに割ると、ランク付きリストが71〜86%を占めていました。ランク付きってのは、要は「1位から順位を振って並べた記事」ですね。

順位なしの並列リストが次点で、機関・団体によるランキングは1.4〜4.7%しかありません。

業界団体の表彰や公式ランキングに載るには、時間も条件も要りますよね。ところがその枠は、引用されたリスティクル全体の5%にも届いていないわけです。

残りの大半は、メディアや個人が自分で作った比較記事が占めています。載りにいく先の枠は、思っているよりだいぶ広いわけっすね。

引用されたページは、AI向けの特別な形をしていなかった

で、引用されていたページの語数はおおむね1,000〜2,000語、平均文長は18語でした。モデルごとの差もありまして、Copilotが引用したページは平均964語・24段落、Geminiは平均1,977語・53段落だそうな。

この数字は目標値ではありません。引用された結果の平均値であって、ここへ寄せれば引用されるという読み方はできないんですよ。

読み取れるのは、人が読むために書かれた比較記事が、そのまま引用されているという一点であります。

へクス子も、AI向けの書式が別にあるものだと身構えておりました。AI向けの正装を探していたら、会場は全員私服だった、みたいな話ですね。

この手の調査を、どこまで信じて使うか

調査主体のEvertuneは、AI可視性の測定プラットフォームを売っている事業者です。「リスティクルに載るべき」という含意は、同社の商材と利害が一致する向きにあるわけです。

学術査読も経ていないので、社内資料へ引くときは調査主体を明示しておくのが安全でしょうな。

そしてこれは、引用されたURLの内訳であって、「リスティクルを作れば引用される」という因果の証明ではありません。商用の検討クエリでは、もともとリスティクルという形式の記事が多く存在します。

母集団の偏りが結果に入っている可能性を、この調査は排除できておりません。

もう一つ、63%と50%を同じ指標として並べないことですね。

63%は25,000URL・6モデル・3〜4月の調査、50%は約50カテゴリで40,000URL超を60日間追った2026年4月の別調査の数字です R

母数も期間も違う2本を、時系列の変化のように並べると読み違えます。

この3点は、他社のベンダー調査を読むときの基準としてそのまま使えますよ。

本数を数える前に、自社が何本の一覧に載っているかを数える

自社カテゴリで「◯◯ おすすめ」「◯◯ 比較」を実際に検索して、上位に出てくる一覧記事を10本ほど開いてみてください。

そのうち何本に自社が入っているかを数えます。載っていなかった一覧が、そのまま最初の打ち手になりますね。

もう一つは、その一覧が本当にAIの回答へ効いているかを、Google面だけで判断しないことです。

AIごとに引用元は違っていて、同じ質問でも引用元のユニークURL数はPerplexityが838、Google AI Modeが6,687という開きがありました(Evertune・2026年)。

自社名が出るかどうかは、複数のAIへ同じ質問を投げて並べないと見えてこないんですよ。

ページの中で自社名がどこに置かれているかは「掲載本数」の次に見る一列、引用されたあと実際に答えへ使われたかどうかは「引用されただけ」と「AIの答えに使われた」の差で扱っています。

今日の話はその手前、「そもそもどの形のページに載っているか」であります。

まぁ、一覧の棚をひとつずつ確かめていきましょう。

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