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日本語のAI引用でTOP10の4枠が2か月で交代、まだ入り込む余地がありますよ

POINT この記事のポイント
  • noteが2位、ChatGPTではRedditが首位に浮上
  • 自動車の質問では上位の半数以上が業界の専門メディア

「AI可視性の話って、だいたい英語圏の数字ですよね」

社内でAI検索の資料を配ると、この一言が返ってきませんかね。

引用元の1位がRedditだ、LinkedInだと言われても、日本語で商売している会社にとっては遠い国の天気の話に聞こえます。

へクス子も、その反応に返す言葉を持っておりませんでした。手元にあるのが英語圏の計測ばかりだったんですよ。

なんですが、日本を対象に、5つのAIが実際にどのドメインを引用したかを数えた集計が出ておりましてね。

しかもそれが、たった2か月で顔ぶれが入れ替わっていました。空いた枠に入ったのは誰なのか。落ちたほうにも大手が並んでおります。入れ替わりが起きている面なら、日本語で商売している会社にも入り込む余地はまだあるのか。

日本語でAIに聞くと、どのサイトが引用されているのか

1位はYouTubeで、2位がnote.comです。2026年6月時点の日本での計測で、noteは前回2026年4月の5位から2位まで上がっていますR

同じ2か月で、TOP10のうち4枠が新しいドメインに入れ替わりました。

計測の対象になったAIは5つ。Google AIモード、Googleの「AIによる概要」、ChatGPT、Perplexity、Microsoft Copilotです。

引用ドメインというのは、AIが答えを組み立てるときに参照した先のことですね。

ここに載っている面は、自社サイトでなくても回答に効きます。だから、自社ドメインの順位だけを見ていると打ち手を1つも思いつけないわけです。

4枠が空いて、4枠が埋まった

新しく入ったのは、Yahoo!知恵袋(5位)、Reddit(7位)、my-best.com(8位)、楽天市場(9位)の4つです。

代わりに圏外へ落ちたのが、Google(前回3位)、Instagram(前回4位)、Amazon(前回6位)、Yahoo!ニュース(前回8位)の4つでした。

上がったほうも動いております。アメブロが7位から4位へ、PR TIMESが9位から6位へ。

逆に日本語版Wikipediaは2位から3位へ下げています。

プラットフォーム別に見ると、ChatGPTではRedditが8位から1位へ跳ねました。

で、同じChatGPTで英語版Wikipediaが4位に入っており、日本語版より上に来ています。発行者はここを、ChatGPTが内部で質問を英語へ展開して検索している可能性が高い、と読んでいますね。

さて、この動き方を「どうせまた変わるんだから対策しても無駄」と受け取ると、話が止まります。

逆でしてね。2か月で4枠が空くということは、その枠は誰かに固定されていないということです。去年からずっと同じ顔ぶれが並んでいる市場より、よほど入り込む余地があるわけです。

業界を絞ると、引用される顔ぶれが一変する

同じ集計には、自動車まわりの質問(車・EV・中古車など)に絞った順位も載っております。

そちらのTOP10は、2位グーネット、3位carview、5位ネクステージ、6位カーセンサー、8位MOTAという並びでした。半数以上を自動車の専門メディアが占めています。

総合ランキングで上位だったアメブロもPR TIMESも、ここには出てきません。

つまり、総合の順位表をそのまま自社の置き場所の指針に写経すると、外すということですね。noteとYouTubeを頑張る話に落ち着きがちですが、自動車の文脈でAIが読んでいたのは中古車情報サイトのほうでした。

発行者はここから、AIは専門領域の質問に対してその業界の専門メディアを優先的に引用する、と結論づけています。

発行者の見立ては、ほかに2つあります。

  • 公式の一次情報源が引用の軸になる。PR TIMESが強いのは、広報を通った企業公式の発表が日付つき・事実ベースで積み上がっているため
  • 口コミ・Q&A・比較系(Reddit・Yahoo!知恵袋・my-best.com)の新規ランクインは、AIが実際のユーザーの声を重視する傾向の強まりを示す

自社の名前で発表を出せる面と、第三者が語ってくれる面。効くのは片方だけではない、ということでありますなぁ。

へクス子は総合ランキングだけを見て、置き場所を1つに決めかけておりました。業界の順位表を先に見ていたら、選ぶ面が変わっていたはずなんですよ。

この数字を社内資料へ持ち込むときの注記

この集計を出したAhrefsは、AI可視性の計測ツールを売っている事業者です。売り手が出した数字ですね。「AIの引用先を可視化して手を打つべき」という結論は、同社の商品と相性のいい方向の主張でもあります。

分析に使ったAgent A by Letaidoも同社の製品ですね。

公表されているのは順位だけであります。引用回数もシェアも出ていません。集計期間や対象クエリで変動するため出していない、と発行者自身が書いております。

なので「2位」が1位とどれだけ離れているかは、この資料からは読み取れません。

ここは社内で数値目標を置くときに効いてきます。「note経由の引用を何%まで」という目標は、この数字からは作れないわけですね。

対象となった質問の集合も、公表されていません。書いてあるのは「日本のあらゆるクエリを横断した総合ランキング」の一言だけ。質問数も抽出条件も不明です。

自社ツールによる自社計測です。第三者の手で再現された結果ではありません。

業界別として示されたのは、自動車の1業種だけです。ほかの業種の順位は出ていません。「うちの業界も専門メディアが強いはず」は、まだ仮説の段階ということになりましょう。

この5点は全部残してください。落とすと「日本ではnoteが2位らしい」だけが社内を歩き出し、置き場所の判断がひとつの順位表に縛られます。とはいえ、順位が動く方向と速さは、この資料からでも十分に読めるでしょうな。

総合の順位表を写す前に、自社の業界クエリで数える

自社の見込み客が実際にAIへ打ちそうな質問を10問ほど書き出して、その回答で引用されている面を数えてみてください。総合ランキングは使いません。自社の業界の順位表を自分で作るということですね。

自動車の例が示したのは、この2つが別物だという一点でした。

そうして出てきた面のうち、自社が一次情報を出せるところを1つ選んで置きにいく。選ぶのは1つで足ります。公式発表なのか、専門メディアへの寄稿なのか、比較記事に載る側なのか。

全部を同時にやる必要はありません。

そして、置いたあとの出方は自社の管理画面には出てきません。自社サイトのアクセスは自分で見られますが、AIが誰の文章を引いて答えたかは、AIの側から数えないと分からないんですよ。

枠が2か月で動く場所だからこそ、動いたことに気づける状態にしておく。そこが今回の数字の使いどころでありましょう。


出典

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