「施策を打ったあと、いつ測り直せばいいんですかね」
記事を1本出した、プレスリリースを1本打った。そのあと何日たったら効果を見にいくのか。
ここ、社内で決まっている会社のほうが少ないんじゃないでしょうか。
この連載は、AI可視性を測る道具を作っている当社が、その道具を自社へ向けて定期的に測る企画です。生成AIが答えの根拠に挙げたURLのうち、自社サイトが何件あるかを数えていますね。
前回、当社は宣言をしました。自社カテゴリの一覧記事を1本書いて、それがAIの引用元に現れるかどうかを次の測定で見ます、と。
一覧記事は8月12日に公開しました。へクス子はこの12日という間隔を、次に測り直すときの物差しにするつもりでおります。
一覧記事を出して12日後、AIの引用元301件のうち自社は何件だったのか
0件です。
今回AIが根拠に挙げた引用元は301件で、そのうち hexscope.ai は1件もありませんでした。被引用率は0.0%ですね。
被引用率というのは、AIが挙げた引用元全体のうち自社サイトが占めた割合のことです。
測定の内訳はこうなりました。
- 20クエリすべてに応答あり(20/20)
- 20クエリすべてから引用元を取り出せた(20/20)
- 集まった引用元301件のうち hexscope.ai は0件
直前の8月17日の測定では、20問中2問で引用元を取り出せず、欠測扱いにしていました。今回はその欠測がありません。
つまり今回の301件は、20問ぶんがそろった数字です。0件という結果を、取りこぼしのせいにはできないわけですね。
Perplexityが100件、ChatGPTが60件。同じ質問でも出す量が違います
AI別の内訳はこうなりました。いずれも応答5問・引用元の抽出5問で、欠測はありません。
- ChatGPT: 60件
- Gemini: 75件
- Perplexity: 100件
- Claude: 66件
Perplexityの100件は、8月10日と8月13日にも出ている数字です。この列は上限に張り付きやすい印象がありますね。
逆にChatGPTの60件は、8月に入ってからの測定では最も少ない数字であります。8月13日は91件、8月17日は84件でしたので。
同じ5問を同じ日に投げても、AIによって根拠として出してくる本数はこれだけ違うわけです。
自社の露出を1つのAIだけで判定すると、その日たまたま口数の少なかった相手を見ている可能性がある、ということですね。
上位10ドメインの顔ぶれは、12日で入れ替わる余地がありました
上位10ドメインはこうなりました。
- dageno.ai: 13件
- en.wikipedia.org: 12件
- prtimes.jp: 10件
- ai-search.techsuite.co.jp: 9件
- note.com: 7件
- techradar.com: 6件
- reddit.com: 6件
- semrush.com: 6件
- llm-insight.com: 6件
- mediareach.co.jp: 5件
首位のdageno.aiは、引用元のドメインを記録できている8回の測定すべてで、上位10に入っているドメインです。
一方で、目を引いたのはYouTubeのほうでした。8月13日は youtube.com が17件で首位、8月17日も14件です。
それが今回は youtube.com で1件、モバイル版の m.youtube.com の2件を足しても3件でした。
もうひとつ。llm-insight.comの6件は、この連載で初めての上位10入りですね。過去の測定では1件から4件のあいだを行き来していたドメインです。
引用元のドメイン数そのものは157でした。第5回で見た8月12日の173より少なく、直前の8月17日の154よりは多い数字です。
散らばりの広さは横ばいで、そのぶん上位の顔ぶれの入れ替わりが目立った回だったわけですね。
12日という間隔は、答え合わせには短すぎたようです
まず、当社の一覧記事が引用されなかった理由を1つに決めることはできません。ここは正直に書いておきます。
公開から12日、この間の測定は8月13日・8月17日・今回の3回で、いずれも0件でした。
ただ、上位に並んだ各社を見ると、量が違うんですよね。dageno.aiは13件、semrush.comは6件、llm-insight.comも6件です。
これらは1本の記事ではなく、カテゴリを扱うページ群としてAIに拾われています。当社が置いたのは、まだ1本です。
そして、この12日でYouTubeが17件から3件へ動いたという事実のほうが、実は当社にとって重要でしょう。
上位の枠は固定されていません。数日単位で入れ替わる余地が、確かに残っているということですね。
入れ替わる枠がある市場で、まだ枠を取れていない。これは「無理だった」ではなく「本数が足りていない」と読むほうが、事実に近いと思われます。
なお当社は最適化サービスを売っていないので、書けば引用されると請け合う立場にはありません。書いて、測って、動いたかどうかを出すだけであります。
打ち手の答え合わせは、枠の入れ替わり周期に合わせて設計する
今回いちばん使えるのは、0件という自社の結果よりも、YouTubeが17件から3件へ動いた事実のほうですね。
引用元の上位は数日で入れ替わります。つまり1回の測定は、その日のスナップショットにすぎません。
ですので、施策を打ったあとに1回だけ測って「効かなかった」と結論づけるのは、かなり危ういわけです。
読者の実務に引き寄せると、こうなりましょう。自社のAI露出を追うなら、まず打ち手を入れる前に何回か測って、平常時の振れ幅を知っておく。そのうえで打ち手を入れ、同じ間隔で数回続けて測る。
当社は次の一手として、一覧記事を1本で止めず、カテゴリを扱うページを増やしてから測り直します。12日で1回目を見た結果、まだ早いというのが今回の学びでしたので。
そんなわけで、今日はこのへんで。
今回の測定について
- 測定日: 2026-08-24(JST)
- 方法: AIブランドトラッキング / AI可視性 / GEO / Share of Voice / ブランドモニタリング系の5トピックを、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeの4つのAIに質問(計20クエリ)。各回答から引用元URLを抽出し、全引用元に占める hexscope.ai の割合を算出。
- 結果: 20クエリすべてに応答あり(20/20)、20クエリすべてから引用元を抽出(20/20)。引用元総数301件中、hexscope.ai は0件。self_ai_citation_sov = 0.0%(0/301)。
- AI別: ChatGPT 60件・Gemini 75件・Perplexity 100件・Claude 66件(いずれも応答5/5・抽出5/5)。
- 上位ドメインの比較対象: 2026-08-12(第5回の測定)・2026-08-13・2026-08-17 の各
kpi-snapshot/self-ai-citation/<date>.json。YouTube はyoutube.comとm.youtube.comを別ドメインとして記録している。 - この回について: 本記事は2026-08-19(水)の公開枠が実施されなかったぶんの取り戻しです。測定は取り戻しを行った2026-08-24に実施しており、8月19日時点の数値ではありません。