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AIが答えたビジネスチャット、同じ会社の出現率がAIごとに26.7%と100.0%

POINT この記事のポイント
  • 検索で横並びの5サービス、AI出現率は100.0%と13.3%
  • 事前情報に無いGoogle Workspaceが80.0%で上位

自分の会社が使っているチャットの名前は、すぐ出てきますよね。

では、それを知らない相手にすすめる立場だったら、2つめと3つめに何の名前を出しますか。

へクス子はそこで手が止まりました。自分の頭にある名前と、AIが客に差し出す名前は、たぶん同じではないからです。

そこで今回は、AIに社名をいっさい渡さないまま「ビジネスチャットのおすすめは?」と素直にたずねました。

質問は言い回しを変えた5問。社内利用、社外との連絡、機能比較、無料で始めたい、といった聞き方をそろえています。

これをChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ3回ずつ、合計60回投げました。繰り返したのは、AIの答えが毎回そのまま同じにはならないからです。

1回ぶんの回答をそのまま順位表として扱うのは、抽選を1回だけ引いて当選確率を語るようなものですからね。

なお今回、Geminiだけは有効な応答を1件も受け取れておりません。ここから先の比較は、ChatGPT・Perplexity・Claudeの3つで見た結果になります。

有効応答は60回中45件。取れなかった15件はすべてGeminiへの問い合わせ失敗で、欠測として集計から外しました。会社名の抽出に失敗した応答は0件です。

では実測レポートを見てみましょう。数字は測定したままで、丸めも並べ替えもしておりません。

AI RANKING REPORT

日本市場のビジネスチャット・コラボレーションツール

AIに会社名を一切与えずに質問し、AIが自発的に挙げた会社名だけを集計したレポートです。

測定日
有効データが取れたAI
ChatGPT / Perplexity / Claude
質問数
5
1問あたりの繰り返し
3回
投げたクエリ総数
60
有効応答数
45件

【再名寄せ】kpi-snapshot/genre-ranking/business-chat-ja/latest.json の応答単位の生抽出レコードから、AI API と抽出 LLM を 1 回も呼ばずに名寄せ・除外・集計をやり直した(新しい測定ではないため measuredAt は元の測定時刻のまま) / 元の測定の注記: 投げたクエリ 60 件のうち有効応答 45 件(AI クエリ失敗 15 件 / 会社名抽出失敗 0 件は欠測として集計から除外) / 有効応答が 0 件のため次のモデルを models から除外(出現率 0% を「挙がらない」と解釈してはならない): gemini / 会社・製品でない語として集計から除外: ITトレンド, スプレッドシート, GoogleドライブやZoom, ASPIC, Microsoft製品(除外は行の削除のみ。出現率の分母は有効応答数なので他社の数値は変わらない)

日本市場のビジネスチャット・コラボレーションツール:AIが挙げた会社のランキング(出現率の高い順) 出現率=有効応答のうち、その会社の名前が1回以上挙がった応答の割合。平均順位=名前が挙がった応答の中で、回答の何番目に置かれたかの平均(小さいほど先に挙がる)。
# 会社名 出現率(%) 平均順位 挙がった応答数
1 Slack ◆ 事前情報の主要企業 100.0 1.7 45
2 Microsoft Teams ◆ 事前情報の主要企業 100.0 3.1 45
3 Google Chat ◆ 事前情報の主要企業 91.1 7.0 41
4 Google Workspace + 事前情報リスト外 80.0 8.7 36
5 Chatwork ◆ 事前情報の主要企業 75.6 4.1 34
6 LINE WORKS ◆ 事前情報の主要企業 66.7 5.0 30
7 Microsoft 365 + 事前情報リスト外 55.6 7.9 25
8 LINE + 事前情報リスト外 53.3 8.8 24
9 Office 365 + 事前情報リスト外 48.9 5.8 22
10 Zoom + 事前情報リスト外 37.8 5.9 17
11 Gmail + 事前情報リスト外 33.3 9.9 15
12 Excel + 事前情報リスト外 28.9 7.1 13
13 Word + 事前情報リスト外 26.7 5.4 12
14 WowTalk ◆ 事前情報の主要企業 22.2 14.1 10
15 Google Drive + 事前情報リスト外 20.0 8.7 9
16 Cisco Webex + 事前情報リスト外 15.6 8.7 7
17 Talknote ◆ 事前情報の主要企業 13.3 14.3 6
18 elgana ◆ 事前情報の主要企業 13.3 15.0 6
19 Outlook + 事前情報リスト外 11.1 8.4 5
20 Google + 事前情報リスト外 11.1 12.0 5

◆ = 事前に用意した主要企業リストに載っている会社。+ = リストに無く、AIが自発的に挙げた会社。

AI別の内訳:各セルは 出現率(%) / 平均順位 有効応答が1件も取れなかったAIは、0%と誤読されるのを避けるため列に出していません。列見出しの n はそのAIの有効応答数です。
会社名 ChatGPT n=15 Perplexity n=15 Claude n=15
Slack 100.0% / 1.0 100.0% / 2.3 100.0% / 1.8
Microsoft Teams 100.0% / 2.0 100.0% / 5.2 100.0% / 2.1
Google Chat 100.0% / 5.1 93.3% / 10.3 80.0% / 5.5
Google Workspace 100.0% / 6.5 86.7% / 11.4 53.3% / 8.6
Chatwork 26.7% / 7.3 100.0% / 2.9 100.0% / 4.5
LINE WORKS 13.3% / 7.5 100.0% / 4.0 86.7% / 5.7
Microsoft 365 26.7% / 3.5 93.3% / 10.1 46.7% / 6.1
LINE 13.3% / 8.5 66.7% / 9.4 80.0% / 8.4
Office 365 46.7% / 3.4 33.3% / 12.6 66.7% / 4.1
Zoom 80.0% / 5.6 26.7% / 6.8 6.7% / 7.0
Gmail 40.0% / 8.2 20.0% / 14.3 40.0% / 9.3
Excel 33.3% / 5.0 26.7% / 9.0 26.7% / 7.8
Word 33.3% / 4.0 26.7% / 8.0 20.0% / 4.3
WowTalk 0.0% / — 66.7% / 14.1 0.0% / —
Google Drive 13.3% / 10.5 26.7% / 5.5 20.0% / 11.7
Cisco Webex 46.7% / 8.7 0.0% / — 0.0% / —
Talknote 0.0% / — 40.0% / 14.3 0.0% / —
elgana 0.0% / — 40.0% / 15.0 0.0% / —
Outlook 6.7% / 5.0 20.0% / 10.7 6.7% / 5.0
Google 0.0% / — 0.0% / — 33.3% / 12.0
事前情報(主要企業リストと市場シェア)との突き合わせ(市場シェアの高い順)
会社名 市場での位置づけ 市場シェア(%) AIでの出現率(%)
ChatLuck 6パブリッシャー中4に掲載 6.7
Chatwork 6パブリッシャー中6に掲載 75.6
direct 6パブリッシャー中5に掲載 6.7
elgana 6パブリッシャー中4に掲載 13.3
Google Chat 6パブリッシャー中5に掲載 91.1
Lark 6パブリッシャー中2に掲載 4.4
LINE WORKS 6パブリッシャー中6に掲載 66.7
Microsoft Teams 6パブリッシャー中6に掲載 100.0
Slack 6パブリッシャー中6に掲載 100.0
TAGS 6パブリッシャー中2に掲載 2.2
Talknote 6パブリッシャー中6に掲載 13.3
WowTalk 6パブリッシャー中5に掲載 22.2
Zendesk 6パブリッシャー中2に掲載 2.2
Zoom Team Chat 6パブリッシャー中3に掲載 2.2
チャネルトーク 6パブリッシャー中2に掲載 8.9
測定に使用した質問(5件)
  1. ビジネスチャットツールでおすすめはどれですか。代表的なサービスを挙げてください。
  2. 社内のチームコミュニケーションや情報共有に使うチャットツールなら、どのサービスが良いですか。
  3. 主要なビジネスチャットを機能や使いやすさで比較すると、どのサービスの評価が高いですか。
  4. 取引先など社外の相手ともやり取りできるチャットツールを探しています。どんなサービスが使われていますか。
  5. 日本の中小企業が無料から始められる社内向けチャットを導入するなら、どのサービスがおすすめですか。
名寄せの記録(60件)

名寄せ=「BowNow」「ボウノウ」のような表記ゆれを同じ会社としてまとめる処理。まとめ方が妥当かどうかを読者が確かめられるよう、実際に出現した表記と適用した規則をすべて開示します。

代表表記 実際に出現した表記 適用した規則
Slack Slack 別名表で対応付け
Microsoft Teams Microsoft Teams / Teams 別名表で対応付け
Office 365 Office 365 / オフィス365 / Office365 別名表で対応付け
Zoom Zoom / ZOOM 表記を正規化したら既出の会社と一致
Google Chat Google Chat / Hangouts Chat / Google Hangouts Chat 別名表で対応付け
Google Workspace Google Workspace / G Suite / Google Workspaceプラン 別名表で対応付け
Mattermost Mattermost 単独で出現(まとめ先なし)
Cisco Webex Cisco Webex 単独で出現(まとめ先なし)
Word Word 単独で出現(まとめ先なし)
Excel Excel 単独で出現(まとめ先なし)
PowerPoint PowerPoint 単独で出現(まとめ先なし)
Gmail Gmail 単独で出現(まとめ先なし)
Google Calendar Googleカレンダー / Google Calendar 別名表で対応付け
Cisco Webex Teams Cisco Webex Teams / Webex Teams 別名表で対応付け
Discord Discord 単独で出現(まとめ先なし)
Google Drive Googleドライブ / Google Drive 別名表で対応付け
Microsoft 365 Microsoft 365 / M365 別名表で対応付け
Google Meet Google Meet 単独で出現(まとめ先なし)
Googleドキュメント Googleドキュメント 単独で出現(まとめ先なし)
Zoom Team Chat Zoom Team Chat 別名表で対応付け
Chatwork Chatwork / Chatwork(チャットワーク) 別名表で対応付け
Outlook Outlook 単独で出現(まとめ先なし)
Workplace from Meta Workplace from Meta / Workplace / Workplace by Facebook 別名表で対応付け
Facebook Facebook 単独で出現(まとめ先なし)
Skype Skype 単独で出現(まとめ先なし)
WhatsApp Business WhatsApp Business 単独で出現(まとめ先なし)
LINE WORKS LINE WORKS 別名表で対応付け
LINE LINE / LINEと 別名表で対応付け
Office Office 単独で出現(まとめ先なし)
WowTalk WowTalk / WowTalk(ワウトーク) 別名表で対応付け
direct direct 別名表で対応付け
Talknote Talknote 別名表で対応付け
ChatLuck ChatLuck 別名表で対応付け
elgana elgana 別名表で対応付け
SharePoint SharePoint 単独で出現(まとめ先なし)
Lark Lark 別名表で対応付け
NTT東日本 NTT東日本 単独で出現(まとめ先なし)
CrewWorks CrewWorks 単独で出現(まとめ先なし)
desknet's NEO desknet's NEO 単独で出現(まとめ先なし)
Backlog Backlog 単独で出現(まとめ先なし)
Asana Asana 単独で出現(まとめ先なし)
Notion Notion 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce Salesforce 単独で出現(まとめ先なし)
GitHub GitHub 単独で出現(まとめ先なし)
チャネルトーク チャネルトーク 別名表で対応付け
Intercom Intercom 単独で出現(まとめ先なし)
Zendesk Zendesk 別名表で対応付け
Tocaro Tocaro 単独で出現(まとめ先なし)
Slack Connect Slack コネクト / Slack Connect 別名表で対応付け
typetalk typetalk 単独で出現(まとめ先なし)
Mazrica DSR Mazrica DSR 単独で出現(まとめ先なし)
CYBERCHAT CYBERCHAT 単独で出現(まとめ先なし)
TAGS TAGS 別名表で対応付け
NTT NTT 単独で出現(まとめ先なし)
Microsoft Microsoft 単独で出現(まとめ先なし)
Drive Drive 単独で出現(まとめ先なし)
Google Google 単独で出現(まとめ先なし)
Microsoft Office Microsoft Office 単独で出現(まとめ先なし)
LINEワークスペース LINEワークスペース 単独で出現(まとめ先なし)
Workspace Workspace 単独で出現(まとめ先なし)

ChatGPTで消えていた国産勢が、Perplexityでは全部の回答に出てきた

はじめにお断りしておきますと、この表はへクス子が製品へ優劣をつけたものではありません。AIが返した文章に名前が出た回数を、そのまま数え上げた記録です。

合算の順位はいったん後回しにして、AIごとの内訳から見ていきます。

たとえばChatwork。全体の出現率は75.6%ですが、ChatGPTの有効応答15件では26.7%、つまり4件でしか名前が出ておりません。

その同じ会社が、Perplexityでは15件すべて、Claudeでも15件すべてで挙がっています。どちらも出現率100.0%ですね。

LINE WORKSはもっと開きまして、ChatGPTで13.3%、Perplexityで100.0%でした。

聞いた日も質問文もそろえてあって、変えたのは相手のAIだけ。それでこれだけ動くわけです。

WowTalk・Talknote・elganaの3社にいたっては、ChatGPTの有効応答15件で一度も名前が出ませんでした。出現率でいうと0.0%です。

これは応答が届かなかったという意味ではありません。15件とも中身のある回答が返ってきて、そのどこにも名前が無かった、ということであります。

Perplexityでは順に66.7%・40.0%・40.0%ですから、名前が落ちているのはChatGPTの側だけですね。

逆向きの例もあります。ZoomはChatGPTで80.0%なのに、Claudeでは6.7%。

Cisco WebexはChatGPTで46.7%、PerplexityとClaudeでは0.0%でした。どれかのAIが間違っている、という読み方はできません。

ここで区別を1つだけ。Geminiは有効応答が0件でしたので、表の列そのものに出しておりません。

ですから「Geminiは名前を挙げなかった」とは書けないんですね。名前が出なかったのではなく、そもそも測れていない、という扱いになります。

検索側で完全に横並びの5サービスは、AI側でどう散らばったか

比べる相手として置いたのは、検索での扱われ方です。

「ビジネスチャット おすすめ 比較」で検索して上位ページを取得し、各ページが紹介しているツール名を集計しました。取得日は2026年7月27日です。

返ってきた7ページはすべて取得できています。ただしうち2ページは同じ運営元の別記事なので、1つの情報源として数えました。分母は6パブリッシャーですね。

先に弱点を書いておきます。6つのうち2つは、このカテゴリの製品を自社で売っている会社のサイトでした。

当然、自社製品を自分のリストへ載せています。中立な調査機関のランキングは1本も入っておりません。

さらに、日本語のクエリを米国で運用されている検索APIへ投げているため、国内から検索したときの並びと厳密に一致する保証もありません。

ですのでこれは業界の実力順ではなく、「検索上位の比較記事に載っている頻度」にすぎないわけです。

その前提で見ますと、6パブリッシャー全部に載っていたサービスが5つありました。

  • Slack:出現率100.0%(有効応答45件すべてで名前が挙がった)
  • Microsoft Teams:100.0%
  • Chatwork:75.6%
  • LINE WORKS:66.7%
  • Talknote:13.3%

検索の側では見分けのつかない5つが、AIの側では100.0%から13.3%まで散らばりました。

今回いちばん先に確かめたかったのは、実はその逆のパターンです。事前に用意した15サービスのうち、AIが一度も名前を挙げなかったものは0件でした。

有効応答45件・AI3種を分母にすると、15すべてがどこかで最低1回は挙がっています。ズレは「挙がる/挙がらない」ではなく、「どれくらい挙がるか」の側に出たんですね。

反対方向も見ておきましょう。事前情報に入れていない名前が、上位へ食い込んでいました。

Google Workspaceが80.0%、Microsoft 365が55.6%、コンシューマ向けのLINEが53.3%。いずれもビジネスチャット製品そのものではなく、それを含むサービス群や別サービスです。

比較記事は製品名で並べるのに、AIは製品が入っている箱のほうの名前もよく口にする。ここは検索とAIで、ずいぶん手ざわりが違うところですなぁ。

3つの数字を重ねると、次に手を入れる場所が見えてくる

HexScopeのレポートは、出現率・AI別の内訳・平均順位という3つの数字で1社を見ます。

平均順位は、名前が挙がった回答の中で何番目に置かれたかの平均です。小さいほど先に呼ばれた、という意味ですね。

意外だった3社に、この3つを当ててみましょう。

Chatwork:出現率75.6%、平均4.1番目。内訳はChatGPT 26.7%、Perplexity 100.0%、Claude 100.0%。

合算だけなら「よく挙がる会社」で終わりますが、内訳まで見ると「1つのAIにだけ届いていない会社」に姿が変わります。

Talknote:出現率13.3%、平均14.3番目。ChatGPT 0.0%、Perplexity 40.0%、Claude 0.0%。

比較記事のほうは6パブリッシャー全部に載っている会社が、AIの回答では後ろのほうへ置かれている形ですね。

Zoom:出現率37.8%、平均5.9番目。ChatGPT 80.0%、Perplexity 26.7%、Claude 6.7%。

こちらは事前情報に入っていない側から、ChatGPTでだけ上位へ来ています。ちょうど裏返しでしょうな。

くどいようですが、出現率が低いことは、その製品が劣っている証拠にはなりません。

AIの中での見え方と、製品や会社そのものの力は別の話です。その差を数えることが、この測定の目的なのであります。

そして「情報を増やせば挙がる」とも申しません。今回のデータから言えるのは、ズレが実際にある、というところまでですからね。

測定の弱いところは、読者が確かめられるように残します

この測定にも限界がありまして、隠すと読者が再現できなくなるので並べておきます。

1つめは、出現率が「推薦された割合」ではなく「回答文に名前が出た割合」だという点です。

連携先として触れられただけの名前も拾われます。ExcelやWord、Gmailが表に並んでいるのはそのためですね。

2つめは表記の割れ。「Office 365」と「Microsoft 365」は名前が変わった前後の関係ですが、あえて合算しておりません。

同じ回答の中で別々の選択肢として並ぶことがあり、足してしまうと「AIが別物として挙げた」という事実のほうが消えるからです。

3つめは、会社でも製品でもない語の混入です。「ITトレンド」「ASPIC」という比較メディア名、「Microsoft製品」「スプレッドシート」という総称、それに2つの名前が助詞でつながったまま抽出された1件を外しました。

この5語だけを表から外し、残る60社のうち出現率上位20社を表示しています。除外でやったのは行を消すことだけですね。

出現率の分母は有効応答数ですから、行を外しても他社の数字は1つも動きません。どの表記をどの名前へ寄せたかは、レポートの中に全件そのまま載せてあります。

平均の1行ではなく、AI別の1行を並べる

今回の測定で見えたのは、検索で横並びの5サービスでもAIでの出現率はそろわないこと。そして、聞くAIを変えるだけで名前の出方が入れ替わることでした。

そこでおすすめしたい見方が1つあります。自社と競合を、合算の順位ではなくAI別の出現率で1枚に並べるやり方です。

平均だけを追いかけていると、Chatworkのような「1つのAIにだけ届いていない」形が数字にならされて見えなくなります。

AIごとに分けて数えれば、すでに名前が定着している相手と、まだ届いていない相手が具体的に分かれます。次に情報を整える先は、それだけで絞れるわけですね。

もう1つは、1回で終わらせないこと。回答ごとの顔ぶれより出現率のほうが安定しますので、同じ質問を重ねて初めて数字になります。

検索での地位は、AIの中まで自動では運ばれません。まだ名前が届いていないAIを1つ特定するところが、可視性を伸ばす手がかりになるわけですね。

そんなわけで、手元のAIを1つ選んで、出現率を数えるところからぼちぼち始めてまいりましょう。

今回の測定について: 対象は「日本市場のビジネスチャット・コラボレーションツール」。会社名を一切含まない5つの質問を、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ各3回ずつ、合計60回投げた(2026-07-26 実測・UTC)。有効応答は45件(ChatGPT 15件 / Perplexity 15件 / Claude 15件)で、Geminiは有効応答0件のため表から除外している。欠測の内訳はAIへの問い合わせ失敗15件(すべてGemini)・会社名の抽出失敗0件。実際に投げた質問文は次の5つ。(1)「ビジネスチャットツールでおすすめはどれですか。代表的なサービスを挙げてください。」(2)「社内のチームコミュニケーションや情報共有に使うチャットツールなら、どのサービスが良いですか。」(3)「主要なビジネスチャットを機能や使いやすさで比較すると、どのサービスの評価が高いですか。」(4)「取引先など社外の相手ともやり取りできるチャットツールを探しています。どんなサービスが使われていますか。」(5)「日本の中小企業が無料から始められる社内向けチャットを導入するなら、どのサービスがおすすめですか。」比較に使った事前情報は、検索クエリ「ビジネスチャット おすすめ 比較」の上位ページに掲載されているツールの掲載パブリッシャー数(取得日 2026-07-27、7ページすべて取得成功、うち2ページは同一運営元のため1情報源として集計、分母6パブリッシャー)。表からは比較メディア名(ITトレンド / ASPIC)、総称(Microsoft製品 / スプレッドシート)、2つの名前がつながったまま抽出された1件の計5語を除き、残る60社のうち出現率上位20社を表示している。名指しの優劣を断ずるものではなく、AI可視性の測定例として中立に提示するものです。

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