駅前の駐輪場を、いちど思い出してみてほしいんですよ。
ずらっと並んだ自転車のフレームに入っているメーカー名、いくつ読み取れますでしょうか。
通勤用のママチャリでも、子どもを乗せる電動アシスト自転車でも構いません。ロゴの1つ2つは浮かぶはずです。
へクス子も、自分の記憶にある社名を紙に書き出してから測定に入りました。
なんですが、そこに並んだ名前と、AIが口にする名前は、そもそも別の場所から出てきているわけです。
そういうわけで今回は、社名をいっさい渡さないまま「日本の自転車メーカーは?」とAIへ素直にたずねました。
質問は言い回しを変えた5問。それをChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ3回ずつ、合計60回投げています。
同じ質問を何度も繰り返したのは、AIの答えが聞くたびに揺れるからですね。
1回の画面写真だけで順位を語るのは、じゃんけんの1戦目でその人の手癖を決めつけるようなものでしょうな。
なお今回、Geminiからは有効な応答が1件も取れませんでした。ですのでこの比較は、ChatGPT・Perplexity・Claudeの3つによるものです。
有効応答は60回中45件。残りの15件はAIへの問い合わせ失敗で、会社名の抽出失敗は0件でした。いずれも欠測として集計から外しております。
では、実測レポートを見てみましょう。数字は測定値そのままで、加工はしておりません。
AI RANKING REPORT
日本の自転車メーカー
AIに会社名を一切与えずに質問し、AIが自発的に挙げた会社名だけを集計したレポートです。
【再名寄せ】kpi-snapshot/genre-ranking/bicycle-makers-ja/latest.json の応答単位の生抽出レコードから、AI API と抽出 LLM を 1 回も呼ばずに名寄せ・除外・集計をやり直した(新しい測定ではないため measuredAt は元の測定時刻のまま) / 元の測定の注記: 投げたクエリ 60 件のうち有効応答 45 件(AI クエリ失敗 15 件 / 会社名抽出失敗 0 件は欠測として集計から除外) / 有効応答が 0 件のため次のモデルを models から除外(出現率 0% を「挙がらない」と解釈してはならない): gemini / 会社・製品でない語として集計から除外: ナリーニ ユーザーリサーチ, PASシリーズ, Gyuttoシリーズ, ビッケ, bikke, エンペラー, エンペラー(Emperor), アルベルト, Yahoo!ショッピング, 価格.com, POS, Panasonic POS, ギュット(Gyutto), ギュット・クルーム, PAS(パス), LDK, PAS Babby, ビッケ ポーラーe, ビッケ グリ, ギュット, PAS kiss, HYDEE.2, BAAの幼児2人乗車用自転車, Gyutto(ギュット), bikke MOB dd, bikke POLAR e, ギュット・クルームR・EX, ギュット・クルームR・DX, ギュット・クルームF・DX, アルミーユ, PAS, ビビ, ENELOOPシリーズ, ステップクルーズ, 楽ちんシリーズ, ロングレッド, CYLVA, カジュナ, TB1, ギュット・クルームR, PAS Babby un, スマートパワーアシスト, ビッケ モブ, ギュット・クルームシリーズ, PAS Kissシリーズ, ビッケシリーズ, Kiss mini un, グリ, ビビシリーズ(除外は行の削除のみ。出現率の分母は有効応答数なので他社の数値は変わらない) / 表に載せているのは、名寄せ後に残った 71 社のうち出現率上位 20 社。除外・非表示はいずれも行の削除だけであり、出現率の分母は有効応答数なので他社の数値は変わらない。
| # | 会社名 | 出現率(%) | 平均順位 | 挙がった応答数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ブリヂストン ◆ 事前情報の主要企業 | 100.0 | 2.7 | 45 |
| 2 | パナソニック ◆ 事前情報の主要企業 | 93.3 | 3.1 | 42 |
| 3 | ヤマハ + 事前情報リスト外 | 57.8 | 6.6 | 26 |
| 4 | ミヤタ ◆ 事前情報の主要企業 | 55.6 | 6.6 | 25 |
| 5 | アンカー + 事前情報リスト外 | 42.2 | 5.1 | 19 |
| 6 | 丸石サイクル ◆ 事前情報の主要企業 | 33.3 | 7.1 | 15 |
| 7 | シマノ + 事前情報リスト外 | 20.0 | 5.2 | 9 |
| 8 | NESTO ◆ 事前情報の主要企業 | 20.0 | 10.3 | 9 |
| 9 | コーダーブルーム ◆ 事前情報の主要企業 | 17.8 | 10.0 | 8 |
| 10 | 株式会社あさひ + 事前情報リスト外 | 17.8 | 12.4 | 8 |
| 11 | アサヒサイクル + 事前情報リスト外 | 11.1 | 6.8 | 5 |
| 12 | ルイガノ + 事前情報リスト外 | 11.1 | 8.0 | 5 |
| 13 | フジ + 事前情報リスト外 | 11.1 | 16.0 | 5 |
| 14 | トーキョーバイク ◆ 事前情報の主要企業 | 11.1 | 19.6 | 5 |
| 15 | ホダカ + 事前情報リスト外 | 8.9 | 10.5 | 4 |
| 16 | ケルビム + 事前情報リスト外 | 8.9 | 15.3 | 4 |
| 17 | アラヤ ◆ 事前情報の主要企業 | 8.9 | 18.0 | 4 |
| 18 | 東洋フレーム + 事前情報リスト外 | 8.9 | 23.0 | 4 |
| 19 | コンビ + 事前情報リスト外 | 6.7 | 6.0 | 3 |
| 20 | GIOS + 事前情報リスト外 | 6.7 | 8.0 | 3 |
◆ = 事前に用意した主要企業リストに載っている会社。+ = リストに無く、AIが自発的に挙げた会社。
※ グラフを表示できない場合は、上のランキング表が同じ数値のテキスト代替になります。
| 会社名 | ChatGPT n=15 | Perplexity n=15 | Claude n=15 |
|---|---|---|---|
| ブリヂストン | 100.0% / 3.4 | 100.0% / 2.2 | 100.0% / 2.5 |
| パナソニック | 86.7% / 2.9 | 93.3% / 4.1 | 100.0% / 2.5 |
| ヤマハ | 53.3% / 3.4 | 60.0% / 11.9 | 60.0% / 4.2 |
| ミヤタ | 40.0% / 6.7 | 53.3% / 6.4 | 73.3% / 6.7 |
| アンカー | 33.3% / 7.8 | 60.0% / 3.0 | 33.3% / 6.0 |
| 丸石サイクル | 13.3% / 5.5 | 40.0% / 7.2 | 46.7% / 7.4 |
| シマノ | 33.3% / 1.0 | 6.7% / 12.0 | 20.0% / 10.0 |
| NESTO | 0.0% / — | 60.0% / 10.3 | 0.0% / — |
| コーダーブルーム | 0.0% / — | 53.3% / 10.0 | 0.0% / — |
| 株式会社あさひ | 0.0% / — | 40.0% / 13.0 | 13.3% / 10.5 |
| アサヒサイクル | 0.0% / — | 26.7% / 6.5 | 6.7% / 8.0 |
| ルイガノ | 0.0% / — | 0.0% / — | 33.3% / 8.0 |
| フジ | 13.3% / 5.0 | 20.0% / 23.3 | 0.0% / — |
| トーキョーバイク | 0.0% / — | 33.3% / 19.6 | 0.0% / — |
| ホダカ | 0.0% / — | 26.7% / 10.5 | 0.0% / — |
| ケルビム | 0.0% / — | 6.7% / 28.0 | 20.0% / 11.0 |
| アラヤ | 0.0% / — | 26.7% / 18.0 | 0.0% / — |
| 東洋フレーム | 0.0% / — | 13.3% / 35.0 | 13.3% / 11.0 |
| コンビ | 0.0% / — | 20.0% / 6.0 | 0.0% / — |
| GIOS | 0.0% / — | 0.0% / — | 20.0% / 8.0 |
| 会社名 | 市場での位置づけ | 市場シェア(%) | AIでの出現率(%) |
|---|---|---|---|
| NESTO | 検索上位5ページ中3ページに掲載 | — | 20.0 |
| アラヤ | 検索上位5ページ中3ページに掲載 | — | 8.9 |
| コーダーブルーム | 検索上位5ページ中3ページに掲載 | — | 17.8 |
| トーキョーバイク | 検索上位5ページ中2ページに掲載 | — | 11.1 |
| パナソニック | 検索上位5ページ中2ページに掲載 | — | 93.3 |
| ブリヂストン | 検索上位5ページ中5ページに掲載 | — | 100.0 |
| ミヤタ | 検索上位5ページ中5ページに掲載 | — | 55.6 |
| 丸石サイクル | 検索上位5ページ中3ページに掲載 | — | 33.3 |
測定に使用した質問(5件)
- 日本の自転車メーカーにはどんな会社がありますか。代表的なところを挙げてください。
- 通勤や通学で毎日使うシティサイクルを買うなら、国内のどのメーカーの自転車が良いですか。
- 日本のメーカーでロードバイクやクロスバイクを選ぶなら、どのブランドの評価が高いですか。
- 子どもを乗せられる電動アシスト自転車を国内メーカーで選ぶ場合、どこの製品がおすすめですか。
- 品質や耐久性で信頼できる日本の自転車ブランドはどこですか。理由も含めて教えてください。
名寄せの記録(71件)
名寄せ=「BowNow」「ボウノウ」のような表記ゆれを同じ会社としてまとめる処理。まとめ方が妥当かどうかを読者が確かめられるよう、実際に出現した表記と適用した規則をすべて開示します。
| 代表表記 | 実際に出現した表記 | 適用した規則 |
|---|---|---|
| シマノ | シマノ / Shimano / SHIMANO / シマノ(SHIMANO) | 別名表で対応付け |
| パナソニック | パナソニック サイクルテック / Panasonic Cycle Technology / パナソニックサイクルテック / Panasonic Cycle Tech / パナソニック / Panasonic / パナソニック サイクルテック(Panasonic) / PANASONIC / Panasonic(パナソニック) / パナソニック(Panasonic) / パナソニック「ギュット・クルーム」 / Panasonic Cycles | 別名表で対応付け |
| ブリヂストン | ブリヂストン / Bridgestone Cycle / ブリヂストングループ / ブリヂストン(Bridgestone Cycle) / ブリヂストンサイクル / Bridgestone / ブリヂストン自転車 / ブリヂストン(BRIDGESTONE) / ブリヂストンサイクル(BRIDGESTONE) / BRIDGESTONE / ブリヂストン(ブリヂストンサイクル) / ブリヂストン「ビッケ」 / ブリヂストン(アルベルト、マークローザなど) / BRIDGESTONE Cycle | 別名表で対応付け |
| ミヤタ | ミヤタ / Miyata / ミヤタサイクル(Miyata Cycle) / ミヤタサイクル / Miyata Cycle / MIYATA / ミヤタ(MIYATA) / ミヤタサイクル(MIYATA) / ミヤタ(宮田工業) | 別名表で対応付け |
| アンカー | アンカー / Anchor / ANCHOR / ANCHOR(アンカー) / ブリヂストン・アンカー(ANCHOR) / BRIDGESTONE ANCHOR / アンカー(BRIDGESTONE ANCHOR) | 別名表で対応付け |
| カンパナ | カンパナ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| Campagnolo Japan | Campagnolo Japan | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ヤマハ | ヤマハ発動機 / ヤマハ / Yamaha / ヤマハ(YAMAHA) / ヤマハ発動機(YAMAHA) / ヤマハ(YAMAHA PASシリーズ) / ヤマハ「PAS Babby」 / YAMAHA | 別名表で対応付け |
| 丸石サイクル | 丸石 / 丸石自転車 / Maruishi / 丸石サイクル(Maruishi) / 丸石サイクル / 丸石サイクル(Maruishi Cycle) / MARUISHI | 別名表で対応付け |
| アサヒ | アサヒ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| フジ | フジ / Fuji / Fuji Bikes / フジバイクス / FUJI(フジ) / Fuji(フジ) / FUJI | 別名表で対応付け |
| マリン | マリン / Marin | 別名表で対応付け |
| ライトウェイ | ライトウェイ / RITEWAY / ライトウェイプロダクツジャパン(RITEWAY) | 別名表で対応付け |
| ジャイアント | Giant / ジャイアント / GIANT | 別名表で対応付け |
| キャノンデール | キャノンデール / Cannondale | 別名表で対応付け |
| メリダ | メリダ / Merida / MERIDA | 別名表で対応付け |
| ラピエール | ラピエール | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ミヤタスポーツ | ミヤタスポーツ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ホダカ(マルキン自転車) | ホダカ(マルキン自転車) | 単独で出現(まとめ先なし) |
| マルキン自転車 | マルキン自転車 / マルキン | 別名表で対応付け |
| アサヒサイクル / あさひ(ASAHI) | アサヒサイクル / あさひ(ASAHI) | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 株式会社あさひ | サイクルベースあさひ / 株式会社あさひ / あさひ | 別名表で対応付け |
| アラヤ | ARAYA(アラヤ) / 新家工業 / ARAYA | 別名表で対応付け |
| コーダーブルーム | KhodaaBloom(コーダーブルーム) / KhodaaBloom / コーダーブルーム(KhodaaBloom) | 別名表で対応付け |
| NESTO | NESTO(ネスト) / NESTO / ネスト / ネスト(NESTO) | 別名表で対応付け |
| Tyrell | Tyrell(タイレル) / Tyrell | 別名表で対応付け |
| トーキョーバイク | tokyobike(トーキョーバイク) / TokyoBike(トーキョーバイク) / tokyobike / TOKYOBIKE | 別名表で対応付け |
| VIGORE | ビゴーレ(Vigore) / VIGORE | 別名表で対応付け |
| AVEDIO(エヴァディオ) | AVEDIO(エヴァディオ) | 単独で出現(まとめ先なし) |
| BE-ALL | BE-ALL(ビーオール) / BE-ALL | 別名表で対応付け |
| ケルビム | Cherubim(ケルビム) / ケルビム(Cherubim) / CHERUBIM / ケルビム / CHERUBIM(ケルビム) | 別名表で対応付け |
| Kalavinka | Kalavinka | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ミズタニ自転車 | ミズタニ自転車 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 東洋フレーム | 東洋フレーム(TOYO FRAME) / 東洋フレーム / TOYO FRAME | 別名表で対応付け |
| TESTACH | TESTACH | 単独で出現(まとめ先なし) |
| アサヒサイクル | アサヒサイクル | 単独で出現(まとめ先なし) |
| サカモトテクノ | サカモトテクノ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| サイモト自転車 | サイモト自転車 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 大日産業 | 大日産業 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 桑原 | 桑原 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 絹自転車製作所 | 絹自転車製作所 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| Tartaruga Entertainment Works | Tartaruga Entertainment Works | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ドッペルギャンガー | ドッペルギャンガー | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 5リンクス | 5リンクス | 単独で出現(まとめ先なし) |
| Crazy Sheep | Crazy Sheep | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ホダカ | ホダカ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 敷島自転車 | 敷島自転車 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| E.B.S | E.B.S | 単独で出現(まとめ先なし) |
| サイクルスポット | サイクルスポット | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ASAHI | ASAHI | 単独で出現(まとめ先なし) |
| RAYCHELL | RAYCHELL / レイチェル | 別名表で対応付け |
| あさひ(ASAHI/アサヒサイクル) | あさひ(ASAHI/アサヒサイクル) / あさひ(ASAHI)/アサヒサイクル | 表記を正規化したら既出の会社と一致 |
| YONEX | YONEX(ヨネックス) / YONEX | 別名表で対応付け |
| TREK | TREK / Trek | 表記を正規化したら既出の会社と一致 |
| SPECIALIZED | SPECIALIZED / Specialized | 表記を正規化したら既出の会社と一致 |
| Bianchi | Bianchi | 単独で出現(まとめ先なし) |
| コンビ | コンビ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ペルテック | ペルテック(PELTECH) / ペルテック | 別名表で対応付け |
| モンベル・シャイデック | モンベル・シャイデック(SHYDEKK) / mont-bell SHYDEKK | 別名表で対応付け |
| ルイガノ | ルイガノ / ルイガノ(LOUIS GARNEAU) / LOUIS GARNEAU | 別名表で対応付け |
| MERIDAジャパン(丸石自転車) | MERIDAジャパン(丸石自転車) | 単独で出現(まとめ先なし) |
| マツダ自転車(MASI) | マツダ自転車(MASI) | 単独で出現(まとめ先なし) |
| グランボア | グランボア | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 東叡社 | 東叡社 / トーエイ | 別名表で対応付け |
| カワムラサイクル | カワムラサイクル | 単独で出現(まとめ先なし) |
| 宮田工業 | 宮田工業 | 単独で出現(まとめ先なし) |
| ヨシガイ | ヨシガイ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| カイセイ | カイセイ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| GIOS | GIOS Japan / GIOS(ジオス) / GIOS | 別名表で対応付け |
| デローザ | デローザ | 単独で出現(まとめ先なし) |
| TOYO | TOYO | 単独で出現(まとめ先なし) |
日本の自転車メーカーで、AIがいちばん多く挙げるのはどこか
社名をいっさい渡さずに4つのAIへ計60回たずねた実測では、出現率トップはブリヂストンの100.0%、次いでパナソニック93.3%、3位が比較ページに一度も載らないヤマハの57.8%でした。
(自社実測・n=60クエリ/有効応答45件・ChatGPT/Perplexity/Claude の3AI・測定2026-07-27)
Geminiは有効応答が0件だったため集計から除外しており、これは「挙げなかった」ではなく「測れなかった」ということに注意です。
面白いのは、検索の比較ページと順番がそろわない点ですね。以降で、この3社をAI別の内訳まで分けて見ていきますよ。
同じ日に3つのAIへ聞いて、返ってきた社名がそろわなかった
はじめにお伝えしておくと、この表はへクス子がメーカーの優劣を判定したものではありません。AIが返した答えを、そのまま数え上げた記録です。
そのうえで、合算の順位より先に見ていただきたいのがAIごとの内訳ですね。
わかりやすいのがNESTO(ネスト)でして、全体の出現率20.0%という数字の中身が、まっぷたつに分かれておりました。
Perplexityの有効応答15件では60.0%。9件で名前が挙がっています。
かたやChatGPTの15件、Claudeの15件では、一度も名前が出ませんでした。どちらも出現率0.0%です。
大事なのは、これが応答を取れなかった結果ではないことですね。15件ずつ答えは返ってきていて、そのうえでの実測0であります。
コーダーブルームも同じ形で、Perplexity 53.3%、ChatGPTとClaudeは0.0%。
アラヤ・トーキョーバイク・ホダカにいたっては、名前を挙げたのがPerplexityだけでした。
反対向きの例もあります。ルイガノとGIOSが挙がったのはClaudeだけで、残る2つでは0.0%でしたね。
変えたのは聞く相手だけ。質問文も測定日も同一のまま、この開きが出ております。
そのうえで、区別しておきたい点が1つ。Geminiは有効な応答が0件だったので、表の列そのものから外してあります。
ですので「Geminiは挙げなかった」とは書けないわけです。挙げなかったのではなく、測れなかったということですね。
掲載ページ数とAIの出現率を、同じ卓に並べてみる
突き合わせる相手として用意したのは、検索での見え方です。
「日本の自転車メーカー おすすめ」で検索し、上位ページを取得して、各ページが名前を挙げているメーカーを数えました。取得日は2026年7月27日ですね。
事前情報の中身は「検索上位ページの何ページに載っていたか」という数字になります。
ここで先に、この事前情報の弱いところを開示しておきます。上位6件はすべて取得できましたが、1件はメーカー名の一覧が本文に無く、集計は5ページ分になりました。
さらに、その5ページには中立な調査機関のランキングが1つも入っておりません。
内訳はアフィリエイト参加のメディアが2件、自転車の買取・販売事業者のオウンドメディアが1件、一般ユーザーのQ&Aが1件、個人運営の一覧サイトが1件です。
つまりこれは業界の実力ランキングではなく、「検索上位ページに載っている頻度」にすぎないわけですね。
メーカー別の販売台数やシェアの統計も探してみました。ところが自転車産業振興協会の公開統計はいずれも車種別の集計で、メーカー別の数字は無料公開されていません。
読者が自分で検証できない数字を持ち込むのは避けたいので、シェアは今回いっさい使っておりません。
では突き合わせに入ります。まず、事前情報の8社のうちAIが一度も挙げなかった会社は0社でした。
8社とも、少なくとも1回は名前が出ています。ここは先に書いておきますね。
そのかわり、並び順のほうはまるでそろいませんでした。
- ブリヂストン(5ページ掲載):出現率100.0%(有効応答45件すべてで名前が挙がった)
- ミヤタ(5ページ掲載):55.6%
- アラヤ(3ページ掲載):8.9%
- パナソニック(2ページ掲載):93.3%
検索側で最多掲載だった2社が、AI側では100.0%と55.6%に離れております。
より目を引くのは、掲載が最も少ない部類だったパナソニックですね。AIでは93.3%、全体の2位に位置しています。
3ページに載っているアラヤは反対で、8.9%。事前情報8社のうち最も低い数字でした。
そして今回いちばん驚いたのは、事前情報の5ページに一度も出てこないメーカーの動きです。
ヤマハの名前は、集計した5ページのどこにもありませんでした。そのヤマハがAIでは57.8%で、全体3位に位置しております。
部品メーカーのシマノも20.0%。事前情報から外していた「あさひ」も、株式会社あさひとして17.8%で挙がりました。
比較ページに載っているかどうかと、AIが名前を出すかどうか。この2つは別々に数えないと取りこぼすということですなぁ。
パナソニック・アラヤ・ヤマハを、レポートの3つの数字で読む
HexScopeのレポートは、出現率・AI別の内訳・平均順位という3つの数字で1社を見ます。
平均順位は、名前が挙がった回答の中で何番目に置かれたかの平均値です。小さいほど先に呼ばれていることになりますね。
この3つを、意外だった3社に当ててみましょう。
パナソニック:出現率93.3%、平均3.1番目。内訳はChatGPT 86.7%、Perplexity 93.3%、Claude 100.0%。
3つのAIすべてで9割前後、呼ばれる位置も前のほうです。掲載2ページという検索側の見え方からは、想像しづらい姿ですね。
アラヤ:出現率8.9%、平均18.0番目。ChatGPT 0.0%、Perplexity 26.7%、Claude 0.0%。
名前が出たのはPerplexityの4件のみ、位置も回答の18番目あたりでした。合算の8.9%だけを見ていても、この偏り方までは見えません。
ヤマハ:出現率57.8%、平均6.6番目。ChatGPT 53.3%、Perplexity 60.0%、Claude 60.0%。
事前情報のページには1つも載っていないのに、3つのAIそろって5割超え。パナソニックとは逆向きのズレでしょうな。
ここで念を押しておきます。出現率の低さは、そのメーカーの自転車が劣っている証拠にはなりません。
AIの中での見え方と、製品や会社としての実力は別の軸です。その差を数えるのが、この測定の目的なんですよね。
それから「情報を増やせば挙がる」という約束もいたしません。今回のデータから言えるのは、ズレが実在するというところまでですからね。
今回の測定で詰め切れなかった部分
限界を隠すと読者が再現できなくなるので、そのまま並べておきます。
1つめは表記の割れですね。最初の集計では、同じ会社が192行に散らばっておりました。
「ブリヂストン」と「ブリヂストン(BRIDGESTONE)」、「ヤマハ」と「Yamaha」が別の行に立っていたわけです。
そこで応答単位の記録から名寄せをやり直し、71社まで整理しました。AIへの問い合わせはしていないので、測り直しではありません。
とはいえ、判断がつかないものは割れたまま残してあります。
ブリヂストンのスポーツ車ブランドである「アンカー」は、同一のものとして挙げられたと断定できないため、ブリヂストンへ寄せておりません。
小売の「あさひ」と製造業の「アサヒサイクル」も、別会社の可能性があるので統合していません。
こうした割れは、その会社の出現率を実際より低く見せる方向に働きます。
2つめは、会社名でない語の混入です。「価格.com」「Yahoo!ショッピング」のような比較・ECサイトと、車種名が拾われていました。
車種名というのは「アルベルト」「ビッケ」「ギュット・クルーム」「PAS Babby」など、会社ではなく製品の名前ですね。
この49語だけを表から外し、残る71社のうち出現率上位20社を表示しています。会社名のほうは、海外メーカーも含めて1つも外していません。
出現率の分母は有効応答数ですから、行を外しても他社の数字は1つも動きません。名寄せの記録は、レポート内に全件そのまま置いてあります。
2つの露出を、別々の列で数える
今回の測定でわかったのは、検索の比較ページに載っている頻度と、AIが名前を出す頻度が一致しないことでした。
比較ページに一度も出てこないヤマハが57.8%で3位、3ページに載るアラヤが8.9%。同じ物差しで測れる相手ではないわけです。
そこで手元でやってみていただきたいのが、自社と競合について、検索での露出とAIでの出現率を別々の列に並べて1枚にすることですね。
片方しか見ていないと、「比較記事に出ているから大丈夫」または「検索で弱いのでAIでも弱いはず」という、事実と違う前提で動くことになります。
もう1つはAIごとに分けて数えること。NESTOのように1つのAIでは60.0%、残る2つでは0.0%という形は、合算の20.0%に溶けてしまいます。
分けて数えれば、すでに名前が届いている相手と、まだ届いていない相手が具体的に見えます。次に情報を整える先が、それだけで絞れるんですよ。
検索での露出は、AIの中まで自動で運ばれてはくれません。だからこそ、どのAIでまだ名前が出ていないかを数えることが、可視性を伸ばす最初の一歩になります。
気になった方は、まずはAI1つぶんの出現率から数えてみてくださいな。
今回の測定について: 対象は「日本の自転車メーカー」。会社名を一切含まない5つの質問を、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ各3回ずつ、合計60回投げた(2026-07-26 実測・UTC。JSTでは2026-07-27)。有効応答は45件(ChatGPT 15件 / Perplexity 15件 / Claude 15件)で、Geminiは有効応答0件のため表から除外している。欠測の内訳はAIへの問い合わせ失敗15件で、会社名の抽出失敗は0件。実際に投げた質問文は次の5つ。(1)「日本の自転車メーカーにはどんな会社がありますか。代表的なところを挙げてください。」(2)「通勤や通学で毎日使うシティサイクルを買うなら、国内のどのメーカーの自転車が良いですか。」(3)「日本のメーカーでロードバイクやクロスバイクを選ぶなら、どのブランドの評価が高いですか。」(4)「子どもを乗せられる電動アシスト自転車を国内メーカーで選ぶ場合、どこの製品がおすすめですか。」(5)「品質や耐久性で信頼できる日本の自転車ブランドはどこですか。理由も含めて教えてください。」比較に使った事前情報は、検索クエリ「日本の自転車メーカー おすすめ」の上位ページに載っているメーカーの掲載ページ数(取得日 2026-07-27、上位6件はすべて取得でき、うち1件はメーカー名の一覧が無かったため集計対象外として5ページで集計)。メーカー別のシェア統計は、自転車産業振興協会の公開統計がいずれも車種別集計でメーカー別の数字を無料公開していないため使っていない。表からは会社名ではない49語(比較・ECサイト、雑誌名、規格や技術の説明句、および「アルベルト」「ビッケ」「ギュット・クルーム」「PAS Babby」などの車種・製品シリーズ名)を除き、残る71社のうち出現率上位20社を表示している。名指しの優劣を断ずるものではなく、AI可視性の測定例として中立に提示するものです。