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AIが挙げたMAツール、検索で「横並び」の4社でも出現率は100%と52%に割れた

POINT この記事のポイント
  • 検索の比較記事に全部載っている4社でも、AIの出現率はバラバラ
  • ChatGPTで0%、Perplexityで100%という会社も

いきなりですが、少しだけ手を止めてほしいんですよ。

「MAツール」と聞いて思い浮かぶサービスを、3つだけ挙げてみてください。

MAツールってのは、要は「見込み客への連絡や見込み度の点数付けを自動でやってくれる仕組み」のこと。BtoBのマーケティング担当なら、一度は候補を並べたことがあるはずです。

3つ挙がりましたかね。へクス子も、自分の頭の中の3つを書き出してから測定に取りかかりました。

なんですが、その3つは「あなたが知っている3つ」であって、AIが挙げる3つとは限らないわけです。

で、今回はAIに会社名をいっさい教えず、「MAツールのおすすめは?」と素直に聞いてみました。

質問は言い回しを変えた5問。それをChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ3回ずつ、合計60回投げています。

繰り返したのには理由がありまして、AIの回答は聞くたびに変わるからです。

1回のスクリーンショットをランキングとして貼るのは、サイコロを1回振って「このサイコロは3が出ます」と言うようなものですからね。

なお今回、Geminiからは有効な応答が1件も取れませんでした。ですのでこの比較は、ChatGPT・Perplexity・Claudeの3つによるものです。

有効応答は60回中44件。残りはAIへの問い合わせ失敗が15件、会社名の抽出失敗が1件で、いずれも欠測として集計から外しております。

では、実測レポートを見てみましょう。数字は測定値そのままで、加工はしておりません。

AI RANKING REPORT

日本市場のMA(マーケティングオートメーション)ツール

AIに会社名を一切与えずに質問し、AIが自発的に挙げた会社名だけを集計したレポートです。

測定日
有効データが取れたAI
ChatGPT / Perplexity / Claude
質問数
5
1問あたりの繰り返し
3回
投げたクエリ総数
60
有効応答数
44件

投げたクエリ 60 件のうち有効応答 44 件(AI クエリ失敗 15 件 / 会社名抽出失敗 1 件は欠測として集計から除外) / 有効応答が 0 件のため次のモデルを models から除外(出現率 0% を「挙がらない」と解釈してはならない): gemini / 表示しているのは、会社・製品でない語(カテゴリの略語 CRM / SFA / CDP / BI / CMS / MA と、レビュー・調査サイト G2 / Gartner / BOXIL)を除いた 76 社のうち、出現率上位 20 社。除外は行の削除のみで、出現率の分母は有効応答数のため、除外によって他社の数値は変わらない。

日本市場のMA(マーケティングオートメーション)ツール:AIが挙げた会社のランキング(出現率の高い順) 出現率=有効応答のうち、その会社の名前が1回以上挙がった応答の割合。平均順位=名前が挙がった応答の中で、回答の何番目に置かれたかの平均(小さいほど先に挙がる)。
# 会社名 出現率(%) 平均順位 挙がった応答数
1 HubSpot ◆ 事前情報の主要企業 100.0 1.7 44
2 Adobe Marketo Engage ◆ 事前情報の主要企業 90.9 4.5 40
3 Account Engagement ◆ 事前情報の主要企業 84.1 7.8 37
4 Salesforce + 事前情報リスト外 70.5 7.1 31
5 BowNow ◆ 事前情報の主要企業 59.1 7.2 26
6 SATORI ◆ 事前情報の主要企業 59.1 8.3 26
7 List Finder ◆ 事前情報の主要企業 52.3 9.8 23
8 Kairos3 Marketing ◆ 事前情報の主要企業 45.5 8.7 20
9 ActiveCampaign + 事前情報リスト外 36.4 6.9 16
10 Mailchimp + 事前情報リスト外 31.8 6.4 14
11 Eloqua + 事前情報リスト外 31.8 6.9 14
12 Salesforce Marketing Cloud + 事前情報リスト外 29.5 8.0 13
13 Adobe + 事前情報リスト外 27.3 3.5 12
14 Oracle + 事前情報リスト外 25.0 8.3 11
15 b→dash ◆ 事前情報の主要企業 25.0 15.3 11
16 SHANON ◆ 事前情報の主要企業 20.5 10.1 9
17 Oracle Eloqua + 事前情報リスト外 15.9 15.0 7
18 ferret One + 事前情報リスト外 11.4 16.6 5
19 Marketo(Adobe) + 事前情報リスト外 9.1 3.0 4
20 Pardot(Account Engagement) + 事前情報リスト外 9.1 5.8 4

◆ = 事前に用意した主要企業リストに載っている会社。+ = リストに無く、AIが自発的に挙げた会社。

AI別の内訳:各セルは 出現率(%) / 平均順位 有効応答が1件も取れなかったAIは、0%と誤読されるのを避けるため列に出していません。列見出しの n はそのAIの有効応答数です。
会社名 ChatGPT n=15 Perplexity n=15 Claude n=14
HubSpot 100.0% / 1.4 100.0% / 2.5 100.0% / 1.3
Adobe Marketo Engage 93.3% / 2.0 80.0% / 5.8 100.0% / 5.9
Account Engagement 86.7% / 3.4 80.0% / 8.6 85.7% / 11.8
Salesforce 80.0% / 4.5 66.7% / 10.0 64.3% / 7.3
BowNow 0.0% / — 100.0% / 5.2 78.6% / 9.8
SATORI 6.7% / 8.0 80.0% / 9.0 92.9% / 7.7
List Finder 0.0% / — 73.3% / 11.0 85.7% / 8.8
Kairos3 Marketing 0.0% / — 73.3% / 8.5 64.3% / 8.8
ActiveCampaign 80.0% / 7.3 0.0% / — 28.6% / 5.5
Mailchimp 73.3% / 7.5 0.0% / — 21.4% / 2.7
Eloqua 60.0% / 6.3 13.3% / 8.0 21.4% / 8.0
Salesforce Marketing Cloud 0.0% / — 20.0% / 20.3 71.4% / 4.3
Adobe 40.0% / 3.2 6.7% / 2.0 35.7% / 4.2
Oracle 53.3% / 7.4 6.7% / 15.0 14.3% / 8.5
b→dash 6.7% / 6.0 66.7% / 16.2 0.0% / —
SHANON 0.0% / — 46.7% / 10.7 14.3% / 8.0
Oracle Eloqua 0.0% / — 40.0% / 16.5 7.1% / 6.0
ferret One 0.0% / — 13.3% / 16.0 21.4% / 17.0
Marketo(Adobe) 0.0% / — 0.0% / — 28.6% / 3.0
Pardot(Account Engagement) 0.0% / — 0.0% / — 28.6% / 5.8
事前情報(主要企業リストと市場シェア)との突き合わせ(市場シェアの高い順)
会社名 市場での位置づけ 市場シェア(%) AIでの出現率(%)
Account Engagement 検索上位5ページ中3ページに掲載 84.1
Adobe Marketo Engage 検索上位5ページ中4ページに掲載 90.9
b→dash 検索上位5ページ中2ページに掲載 25.0
BowNow 検索上位5ページ中5ページに掲載 59.1
GENIEE MA 検索上位5ページ中2ページに掲載 9.1
HubSpot 検索上位5ページ中5ページに掲載 100.0
Kairos3 Marketing 検索上位5ページ中3ページに掲載 45.5
List Finder 検索上位5ページ中5ページに掲載 52.3
SATORI 検索上位5ページ中5ページに掲載 59.1
SHANON 検索上位5ページ中4ページに掲載 20.5
Zoho CRM 検索上位5ページ中2ページに掲載 6.8
測定に使用した質問(5件)
  1. マーケティングオートメーション(MA)ツールでおすすめはどれですか。代表的なサービスを挙げてください。
  2. BtoB企業がリード獲得や見込み客の育成にMAツールを導入するなら、どのサービスが良いですか。
  3. 主要なMAツールを機能や使いやすさで比較すると、どのサービスの評価が高いですか。
  4. 日本の中小企業がマーケティングオートメーションを始めるなら、どのツールがおすすめですか。
  5. 法人向けのマーケティングオートメーションツールにはどんな主要サービスがありますか。代表的なものを挙げてください。
名寄せの記録(85件)

名寄せ=「BowNow」「ボウノウ」のような表記ゆれを同じ会社としてまとめる処理。まとめ方が妥当かどうかを読者が確かめられるよう、実際に出現した表記と適用した規則をすべて開示します。

代表表記 実際に出現した表記 適用した規則
HubSpot HubSpot / HubSpot Marketing Hub / Marketing Hub 別名表で対応付け
Adobe Marketo Engage Marketo / Marketo Engage / Adobe Marketo Engage / マルケト 別名表で対応付け
Adobe Adobe 単独で出現(まとめ先なし)
Account Engagement Pardot / Salesforce Pardot / Account Engagement / Salesforce Marketing Cloud Account Engagement / Marketing Cloud Account Engagement 別名表で対応付け
Salesforce Salesforce 単独で出現(まとめ先なし)
Eloqua Eloqua 単独で出現(まとめ先なし)
Oracle Oracle 単独で出現(まとめ先なし)
ActiveCampaign ActiveCampaign 単独で出現(まとめ先なし)
Mailchimp Mailchimp 単独で出現(まとめ先なし)
SAP Marketing Cloud SAP Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
CRM CRM 単独で出現(まとめ先なし)
SendinBlue SendinBlue 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce CRM Salesforce CRM 単独で出現(まとめ先なし)
Adobe Experience Cloud Adobe Experience Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
MAJIK Marketing MAJIK Marketing 単独で出現(まとめ先なし)
マジックマーケティング マジックマーケティング 単独で出現(まとめ先なし)
KARTE KARTE 単独で出現(まとめ先なし)
カルテ カルテ 単独で出現(まとめ先なし)
b→dash b→dash / ビーダッシュ 別名表で対応付け
Zoho CRM Zoho CRM 別名表で対応付け
Zoho CRM & Marketing Automation Zoho CRM & Marketing Automation 単独で出現(まとめ先なし)
SATORI SATORI / サトリ / Satori 別名表で対応付け
SharpSpring SharpSpring 単独で出現(まとめ先なし)
Act-On Act-On 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce Account Engagement Salesforce Account Engagement 単独で出現(まとめ先なし)
BowNow BowNow / バウナウ 別名表で対応付け
Agentforce Marketing Agentforce Marketing 単独で出現(まとめ先なし)
Einstein Einstein 単独で出現(まとめ先なし)
BOXIL BOXIL 単独で出現(まとめ先なし)
Oracle Marketing Cloud Oracle Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
Oracle Eloqua Oracle Eloqua 単独で出現(まとめ先なし)
Kairos3 Marketing Kairos3 Marketing / Kairos3 別名表で対応付け
List Finder List Finder / リストファインダー 別名表で対応付け
Liny Liny 単独で出現(まとめ先なし)
LINEヤフー LINEヤフー 単独で出現(まとめ先なし)
kintone kintone 単独で出現(まとめ先なし)
SHANNON MARKETING PLATFORM SHANNON MARKETING PLATFORM 単独で出現(まとめ先なし)
アドエビス アドエビス 単独で出現(まとめ先なし)
AD EBiS AD EBiS 単独で出現(まとめ先なし)
SFA SFA 単独で出現(まとめ先なし)
ferret One ferret One 単独で出現(まとめ先なし)
クラウドサービス サスケ クラウドサービス サスケ 単独で出現(まとめ先なし)
SHANON SHANON / SHANON MARKETING PLATFORM / シャノンMA / シャノン 別名表で対応付け
Synergy! Synergy! 単独で出現(まとめ先なし)
GENIEE MA GENIEE MA / ジーニーMA 別名表で対応付け
Oracle Eloqua Marketing Automation Oracle Eloqua Marketing Automation 単独で出現(まとめ先なし)
SHANON MA SHANON MA 単独で出現(まとめ先なし)
ネクストSFA ネクストSFA 単独で出現(まとめ先なし)
CMS CMS 単独で出現(まとめ先なし)
CDP CDP 単独で出現(まとめ先なし)
MA MA 単独で出現(まとめ先なし)
BI BI 単独で出現(まとめ先なし)
HubSpot Marketing HubSpot Marketing 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce Sales Cloud Salesforce Sales Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
Adobe Marketing Cloud Adobe Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce Marketing Cloud Salesforce Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
Adobe Analytics Adobe Analytics 単独で出現(まとめ先なし)
IBM IBM 単独で出現(まとめ先なし)
MAJIN MAJIN 単独で出現(まとめ先なし)
IBM Marketing Cloud IBM Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
LINE LINE 単独で出現(まとめ先なし)
Braze Braze 単独で出現(まとめ先なし)
MoEngage MoEngage 単独で出現(まとめ先なし)
Repro Repro 単独で出現(まとめ先なし)
カイロススリー カイロススリー 単独で出現(まとめ先なし)
Marketo(Adobe) Marketo(Adobe) / Marketo (Adobe) 表記を正規化したら既出の会社と一致
Pardot(Salesforce) Pardot(Salesforce) 単独で出現(まとめ先なし)
Marketo(MA最大手) Marketo(MA最大手) 単独で出現(まとめ先なし)
Marketing Cloud Marketing Cloud 単独で出現(まとめ先なし)
Marketo(マルケト) Marketo(マルケト) 単独で出現(まとめ先なし)
Pardot(Account Engagement) Pardot(Account Engagement) / Pardot(Account Engagement) / Pardot (Account Engagement) 表記を正規化したら既出の会社と一致
HubSpot Enterprise HubSpot Enterprise 単独で出現(まとめ先なし)
Pardot(Marketing Cloud Account Engagement) Pardot(Marketing Cloud Account Engagement) 単独で出現(まとめ先なし)
HubSpot(無料プランあり) HubSpot(無料プランあり) 単独で出現(まとめ先なし)
HubSpot Marketing Hub Pro以上 HubSpot Marketing Hub Pro以上 単独で出現(まとめ先なし)
HubSpot CRM HubSpot CRM 単独で出現(まとめ先なし)
G2 G2 単独で出現(まとめ先なし)
Gartner Gartner 単独で出現(まとめ先なし)
Eloqua (Oracle) Eloqua (Oracle) 単独で出現(まとめ先なし)
Salesforce MC Salesforce MC 単独で出現(まとめ先なし)
Pardot(MCAE) Pardot(MCAE) 単独で出現(まとめ先なし)
Benchmark Email Benchmark Email 単独で出現(まとめ先なし)
Adobe Marketo Adobe Marketo 単独で出現(まとめ先なし)
Benchmark Benchmark 単独で出現(まとめ先なし)
SAP SAP 単独で出現(まとめ先なし)

「どのAIに聞いたか」で、出てくる会社がここまで変わる

先に断っておくと、これはへクス子が会社の優劣を決めた表ではありません。AIがどう答えたかを、そのまま数えただけの記録であります。

そのうえで、合算の順位よりも先に見てほしいのがAIごとの内訳です。

たとえばBowNow。全体の出現率は59.1%ですが、ChatGPTの有効応答15件では、一度も名前が挙がりませんでした。

出現率でいうと0.0%。応答が取れなかったのではなく、15件きちんと答えが返ってきたうえでの実測0であります。

ところがPerplexityでは、有効応答15件のすべてでBowNowの名前が挙がっています。出現率100.0%、平均5.2番目ですね。

同じ質問、同じ日、違うのは聞いた相手だけ。それでこの差が出るわけです。

似た動きはほかにもありまして、List Finder・Kairos3 Marketing・SHANONも、ChatGPTの15件では0.0%でした。

Perplexityではそれぞれ73.3%・73.3%・46.7%ですから、消えているのはChatGPTの側だけということですね。

逆向きもあります。ActiveCampaignはChatGPTで80.0%なのに、Perplexityの15件では0.0%。

Mailchimpも73.3%と0.0%で、まったく同じ形でした。どちらのAIが正しいという話ではないんですよ。

ここで区別を1つだけ。Geminiは今回、有効な応答が0件だったので、表の列にも出していません。

つまり「Geminiは挙げなかった」とは言えないわけですね。挙げなかったのではなく、測れなかったということです。

検索で横並びの4社でも、AIでの出現率は揃わなかった

比べる相手として用意したのは、検索での地位です。

「MAツール おすすめ 比較」で検索して上位ページを取得し、各ページが紹介しているツール名を集計しました。取得日は2026年7月26日です。

つまり事前情報は「検索上位の比較記事に、何ページ載っていたか」ということになります。

ただ、先に限界を書いておきます。上位6件のうち1件(salesforce.com のページ)はHTTP 403で取得できず、除外しました。

しかも取得できた5ページは、すべてMAか隣接ツールを売る事業者が運営するメディアでした。

各社が自社製品を載せているので、これは中立な業界ランキングではありません。あくまで「検索上位の比較記事に載っている頻度」ですね。

では、結果を見てみましょう。5ページすべてに載っていた会社が4社ありました。

  • HubSpot:出現率100.0%(有効応答44件すべてで名前が挙がった)
  • BowNow:59.1%
  • SATORI:59.1%
  • List Finder:52.3%

検索の側では完全に横並びの4社が、AIの側では100.0%から52.3%まで開いたわけですね。

4ページに載っていた2社も対照的でした。Adobe Marketo Engageが90.9%なのに対し、SHANONは20.5%です。

そして逆方向。検索上位ページにほとんど出てこないのに、AIがよく挙げる会社もありました。

Salesforce(掲載1ページ)は70.5%、Mailchimp(同じく1ページ)は31.8%。

5ページのどこにも出てこなかったActiveCampaignにいたっては、36.4%で挙がっています。

検索での並びが、そのままAIに引き継がれるわけではないんですなぁ。

なお市場シェアの数値は、今回いっさい使っておりません。国内MAのシェアは調査手法が公開されていないものが多く、読者が検証できないからです。

3社をレポートの見方で読むと、次に見る場所が変わる

HexScopeのレポートは、出現率・AI別の内訳・平均順位の3つで1社を見ます。

平均順位ってのは、名前が挙がった回答の中で何番目に置かれたかの平均で、小さいほど先に呼ばれるという意味です。

この3つを、意外性のあった3社に当ててみましょう。

BowNow:出現率59.1%、平均7.2番目。内訳はChatGPT 0.0%、Perplexity 100.0%、Claude 78.6%。

合算だけ見れば「まあまあ挙がる会社」ですが、内訳を見ると「1つのAIにだけ届いていない会社」に変わります。

SHANON:出現率20.5%、平均10.1番目。ChatGPT 0.0%、Perplexity 46.7%、Claude 14.3%。

検索の比較記事には5ページ中4ページに載っている会社が、AIの回答では後ろのほうに置かれている、ということですね。

ActiveCampaign:出現率36.4%、平均6.9番目。ChatGPT 80.0%、Perplexity 0.0%、Claude 28.6%。

検索側の比較記事には出てこないのに、ChatGPTでは有効応答15件のうち12件で名前が挙がる。ちょうど逆のパターンでしょうな。

念のため繰り返しますが、出現率が低いことは、その製品が劣ることの証拠にはなりません。

AI上での見え方と、製品や会社としての実力は別物です。その差を数えるのが、この測定の目的なんですよね。

それから「情報を増やせば挙がる」とも言いません。今回のデータで言えるのは、ズレがあるという事実までですからね。

今回うまくいかなかったところも、そのまま置いておきます

測定には限界がありまして、隠すと読者が再現できなくなるので書いておきます。

1つめは表記の割れです。「Adobe Marketo Engage」と「Marketo(Adobe)」が、別の行として集計されてしまいました。

同じように「Account Engagement」と「Pardot(Account Engagement)」、「Eloqua」と「Oracle Eloqua」も割れています。

割れは、その会社の出現率を実際より低く見せる方向に働きます。

ただし応答単位の生データを残していないため、割れた行を足し合わせた数字はここでは出しません。

2つめは、会社でも製品でもない語の混入です。CRM・SFA・CDP・BI・CMS・MAというカテゴリの略語と、G2・Gartner・BOXILという調査サイトが拾われていました。

この9語だけを表から外し、残る76社のうち出現率上位20社を表示しています。除外は行を消しただけですね。

出現率の分母は有効応答数なので、行を外しても他社の数字は1つも変わりません。名寄せの記録は、レポート内に全件そのまま置いてあります。

合算の1枚ではなく、AI別の1枚を見る

今回の測定で分かったのは、検索での地位が同じでもAIでの出現率は揃わないこと。そして、どのAIに聞いたかで答えが大きく変わることでした。

そこでおすすめしたい見方が1つあります。自社と競合を、合算の順位ではなくAI別の出現率で1枚に並べることです。

合算だけ見ていると、BowNowのように「1つのAIにだけ届いていない」形が平均に溶けて見えなくなります。

分けて数えれば、すでに強い相手と、まだ名前が届いていない相手が具体的に分かる。次に情報を整える先が、それだけで絞れるわけですね。

もう1つは、1回で終わらせないこと。安定するのは個々の名前ではなく出現率のほうですから、同じ質問を繰り返して初めて数字になります。

検索での地位は、AIの中まで自動では運んでくれない。だからこそ、どのAIでまだ名前が出ていないかを数えることが、可視性を伸ばす最初の一歩になります。

そんなわけで、まずはAI1つぶんの出現率から、ぼちぼち数えてまいりましょう。

今回の測定について: 対象は「日本市場のMA(マーケティングオートメーション)ツール」。会社名を一切含まない5つの質問を、ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claudeへ各3回ずつ、合計60回投げた(2026-07-26 実測・UTC)。有効応答は44件(ChatGPT 15件 / Perplexity 15件 / Claude 14件)で、Geminiは有効応答0件のため表から除外している。欠測の内訳はAIへの問い合わせ失敗15件・会社名の抽出失敗1件。実際に投げた質問文は次の5つ。(1)「マーケティングオートメーション(MA)ツールでおすすめはどれですか。代表的なサービスを挙げてください。」(2)「BtoB企業がリード獲得や見込み客の育成にMAツールを導入するなら、どのサービスが良いですか。」(3)「主要なMAツールを機能や使いやすさで比較すると、どのサービスの評価が高いですか。」(4)「日本の中小企業がマーケティングオートメーションを始めるなら、どのツールがおすすめですか。」(5)「法人向けのマーケティングオートメーションツールにはどんな主要サービスがありますか。代表的なものを挙げてください。」比較に使った事前情報は、検索クエリ「MAツール おすすめ 比較」の上位ページに掲載されているツールの掲載ページ数(取得日 2026-07-26、上位6件のうち5件を取得、1件はHTTP 403で取得できず除外)。表からはカテゴリの略語(CRM / SFA / CDP / BI / CMS / MA)とレビュー・調査サイト(G2 / Gartner / BOXIL)の9語を除き、残る76社のうち出現率上位20社を表示している。名指しの優劣を断ずるものではなく、AI可視性の測定例として中立に提示するものです。

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