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「いい記事は資産」のはずが、AIに引用されるのは65%が"この1年もの"だった

POINT この記事のポイント
  • AIに拾われるページの約65%が公開1年以内だった
  • 「作って終わり」が通じない、鮮度運用への転換

「いい記事を一本しっかり作っておけば、あとは資産になって勝手に効いてくれる」——コンテンツの相談をしていると、必ずこの意見が出てくるじゃないですか。

へクス子も、昔書いた渾身の記事がいまだに検索から人を連れてきてくれると、なんだか得した気分になります。一度の労力がずっと働き続けてくれる、あの感覚ですね。

なんですが、AIに「おすすめは?」と聞いたときに出てくる引用元を眺めていると、どうも様子が違うんですよ。去年の今ごろよく出ていたページが、いつの間にか別の新しい記事に入れ替わっている。

この「AIは古い記事を引用してくれない問題」を、5,000本以上のページで実際に測った調査がありまして。今日はそのへんを掘り下げてみたいと思います。

「一度作れば資産」が、AI検索だと続かない理由

そもそも(検索エンジン最適化、ようは検索で上位に出すための工夫)の世界では、一度上位を取ったページは、しばらく安定して上にいてくれることが多かったんですよ。だからこそ「作って終わり」の発想が成り立っていたわけです。

ところが、AIの回答に出てくる引用元は、もっと移り気でしてね。同じ質問を月をまたいで投げると、引っぱってくる記事の顔ぶれがけっこう入れ替わる。固定された本棚というより、毎月並べ替えられる新刊コーナーみたいなものです。

となると気になるのは、「じゃあAIは、どのくらい新しい記事を好むのか」という点ですよね。ここを実データで測ったのが、次に紹介する調査です。

5,000ページで「引用された記事の公開年」を数えた調査

調査をやったのは、デジタルマーケティングを手がけるSeer Interactiveというアメリカの会社です(R)。公開日が分かるページを5,000本以上集めて、ChatGPT・Perplexity・AI Overviews(Google検索の上に出るAIのまとめ回答)の3つで、どの年の記事が引用されているかを横断で数えました。

手法はかなり地道でして、AIのボットがサイトを訪れた記録、ようはアクセスログを追いかけて、どのページがどれだけAIに「拾われた」かを集計しています。引用データとも突き合わせているので、印象論ではなく実際のヒット回数で語れる、というのが強みですね。

ちなみにこの会社、コンテンツ更新サービスを売っている立場でもあります。なので「だから更新しよう」という結論には多少のポジショントークが混じる、と頭の片隅に置いておくのがフェアでしょう。それでも、一次データの傾向そのものははっきり出ています。

引用の65%が「過去1年もの」、6年超はわずか6%

で、結果がどうだったかと言いますと、AIボットのヒットは見事なまでに「最近のページ」へ偏っていました。

  • 全ヒットの約**65%**が、過去1年以内に公開されたページ
  • **94%が過去5年以内。裏を返すと、5年より前のページは全体の6%**しか拾われていない

つまり、6年以上前に書いた力作は、AIの目にはほぼ存在しないのと同じ扱い、ということですね。SEOなら今でも上位に残っているかもしれないページが、AIの引用ではばっさり落ちる。ここがいちばん効く発見だと思います。

Perplexityは特に新しもの好き、業界でも差が出る

もう一段おもしろいのが、AIごとにクセが違うところでして。今年公開のページが引用に占める割合は、ChatGPTで31%なのに対し、Perplexityはなんと50%。Perplexityはとりわけ「今年出たばかり」を好む、新しもの好きな性格なんですね。

さらに業界によっても、鮮度の効き方は変わります。金融サービス系は極端に新しさが重視される一方、手順を解説するような「やり方系」のコンテンツは、古くても長く引用され続ける傾向がありました。自分の扱う領域がどちら寄りかで、更新の力の入れどころも変わってくるわけです。

結論: 自社の重要ページの「最終更新日」を点検する

ここまでをまとめると、AI検索での可視性は「一度作れば終わり」の資産ではなく、鮮度を保ち続けてはじめて維持できるもの、ということになります。(生成エンジン最適化、AIの回答に自社を出すための工夫)ってのは、SEOのように一回キメて放置、では効きづらい世界なんですね。

だから、今日からの判断軸はシンプルです。自社にとって大事なページを数本ピックアップして、「最終更新日がいつか」をまず点検してみてください。何年も触っていない主力ページがあるなら、それはAIの引用候補から静かに外れている可能性が高い。

そのうえで、SEO時代の「公開したら次の記事へ」というカレンダーを、「公開済みの重要ページを定期的に更新し直す」カレンダーへ少しずつ寄せていく。全ページを追いかける必要はなくて、AIに出てほしいテーマの中心ページだけでも、半年に一度は中身を見直す。それだけでも、AIの回答に残り続ける確率はずいぶん変わってくるはずです。

へクス子も最近は、過去の主力記事を「これ、まだ最新だっけ?」と棚卸しするようにしています。AI時代のコンテンツ運用は、この一手間から始めるのがいちばん現実的だと思いますよ。

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